Grapefruit Moon -Tom Waits(1973)

Grapefruit moon, one star shining, shining down on me
Heard that tune, and now I'm pining, honey, can't you see?

葡萄柚の月 甘酸っぱい惑星の輝きが僕を照らし出す
あの歌を聴ききながら 僕は恋をしている 愛しい人よ わかるだろう?

'Cause every time I hear that melody, well, something breaks inside
And the grapefruit moon, one star shining, can't turn back the tide

メロディーを聴くたびに 何かが僕の中で飛び跳ねる
葡萄柚の月が放つほろ苦い輝きも 潮の流れを変えることはできない

Never had no destinations, could not get across
You became my inspiration, oh but what a cost

どこにも目指す場所がなく 何も乗り越えられずにいた
君はそんな僕を導く直感となってくれた 代償と引き換えに

'Cause every time I hear that melody, well, something breaks inside
And the grapefruit moon, one star shining, is more than I can hide

メロディーを聴くたびに 何かが僕の中で弾けだす
葡萄柚の月が放つほろ苦い輝きで 僕は隠れることができない

Now I'm smoking cigarettes and I strive for purity
And I slip just like the stars into obscurity

僕はタバコを吸いながら 純潔を保とうと努力している
やがて滑り込んで行くんだ 星がいつか何処かへ消えてしまうように

'Cause every time I hear that melody, well, puts me up a tree
And the grapefruit moon, one star shining, is all that I can see

メロディーを聴くたびに 僕は身動きできなくなってしまう
葡萄柚の月が放つ甘酸っぱい輝きが 僕に見えるすべてだから


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◆意訳NOTE

「葡萄柚の月、その甘酸っぱい輝きが僕を照らす。何も目的も持たず、何も乗り越えられずにいた、君はそんな僕を導く直感になってくれた。その代償はこの胸の中で揺れるほろ苦い恋心。その歌を聴くたびに僕は身動きできなくなる。純潔を保とうとしてもやがて動いてしまうだろう。その輝きは僕に見える全てなんだ。」

こんな感じかな。「グレープフルーツムーン(葡萄柚の月)」というのが片思いの甘酸っぱくほろ苦い雰囲気でいいよね。好きな人をグレープフルールのような月、その輝きにとして歌った胸がキュンとなるようなラブソング。「Breaks」は彼女という月に照らされて飛び跳ねる魚のイメージ、隠れる事もできず弾け飛ぶみたいな。「puts me up a tree」は「身動きできない」と訳しましたが、「月に近づきたくて、手を伸ばしたくて、木に登ったはいいがどうしていいかわからない」みたいなニュアンスかと感じています。今夜はストロベリームーン、別名「恋を叶えてくれる月」。恋をするすべての人にとって良い満月でありますように(^人^)

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ワーナーミュージック・ジャパン
2018-06-13