Autumn in New York (1934) covered by Billie Holiday

Autumn in New York, 
why does it seem so inviting?
Autumn in New York, 
it spells the thrill of first-nighting

秋のニューヨーク 
何故これほど魅惑的なのか
秋のニューヨーク 
綴りだす 幕が開く夜の緊張と興奮

Glittering crowds and shimmering clouds 
in canyons of steel
They're making me feel I'm home

綺羅びやかな人々や輝く雲が
鉄の峡谷で
感じさせてくれる
私は故郷にいるのだと

It's autumn in New York 
that brings the promise of new love 
Autumn in New York 
is often mingled with pain

それが秋のニューヨーク 
約束を届けてくれる 新しい愛の
秋のニューヨーク 
時折り痛みも混ざるけれど

Dreamers with empty hands 
may sigh for exotic lands
It's autumn in New York
It's good to live it again

夢追い人は手ぶらで 
ため息をこぼす 魅惑的な土地のために
それが秋のニューヨーク
それでいい もう一度やり直すためには

Autumn in New York, 
the gleaming rooftops at sundown
Autumn in New York, 
it lifts you up when you're let down

秋のニューヨーク 
微かに煌めく屋根 沈みゆく太陽の光のもとで
秋のニューヨーク 
君を勇気付ける 失望している時には

Jaded roués and gay divorces 
who lunch at the Ritz 
Will tell you that it's devine

疲れ果てた放蕩者と 屈託なく離婚を決めた2人は
リッツで昼食を取っている
その姿は君に伝えるだろう 
神々しいことなのだと

It's autumn in New York 
transforms the slums into Mayfair
Autumn in New York, 
you'll need no castle in Spain

それが秋のニューヨーク 
突然場面を転換する 貧民の街を英国の一等地へと
秋のニューヨーク 
君には不要だろう スペインに城は

Lovers that bless the dark
On benches in Central Park
Greet autumn in New York
It's good to live it again

恋人たちは暗闇を祝福し
ベンチに腰掛ける セントラルパークで
挨拶しよう 秋のニューヨークに
いいことだ もう一度生き直すためには


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◆意訳NOTE

2018/10/21

意訳を全部やり直しました

「秋のNY。鉄の峡谷で輝く雲や綺羅びやかな人々が私は故郷にいると感じさせる。リッツで昼食を取る疲れ果てた放蕩者は君に伝える。その神々しさを。日没に微かに煌めく屋根、貧民街は英国の一等地へと変わる。必要なかったんだ。スペインの城は。挨拶を交わそう。秋のニューヨークに。とてもいい。もう一度生き直すには。」

こんな感じかな。何かで失敗した人が生まれ故郷のニューヨークに戻り、深まる秋や日没の中で微かに煌めく希望を感じながら「もう一度生きなおそう」と歌う。深まる秋や日没は人生の落日と重ね合わせている気がします。けれどその中にも輝くような美しさや微かな煌めきがある。そしてその光があればもう一度やり直せる。そんな感じでしょうか。

2年前に意訳した時にはこの歌詞の深みが全く理解できず、随分浅い言葉を並べていました。
今、歌詞に綴られた言葉の一つ一つの意味を噛み締めながら、この歌の深さにウットリとため息をついています。疲れ切った大人の人にこそ聞いてほしい。素晴らしい歌です。

まだまだ理解できていない部分も多いと思うので、意訳はまた時間を置いて見直したいと思います。

◆言葉の解釈に関して

「the thrill of first-nighting」は舞台初日のあの独特な緊張感と思うのですが、初めての夜のときめきとしました。

「the thrill of first-nighting」は、「やり直しの人生」という舞台の初日が幕を開ける時のゾクゾクする(恐れ、緊張、期待、興奮、そういうものが重なり合って身震いするような)気持ちと解釈し「幕が開く瞬間の興奮」「幕が開く夜の緊張と興奮」としました。そのゾクゾクをニューヨークの秋が綴るという解釈です。

最初のセンテンスで舞台初日の幕を開けることで「transforms the slums into Mayfair」の場面転換に繋がると思います。貧しい人の街ですら英国の一等地に突然舞台のシーンが変わったように思える。だからスペインに城など必要もない、という感じかと。

「gay divorces」は離婚した同性愛者(異性と婚姻関係にあったけれど自分に正直に生きるためあえて離婚を選んだ人々)とも解釈できるのですが、ここはあえて「屈託なく離婚を決めた2人」としました

「the gleaming rooftops at sundown」このフレーズが最高にステキです。人生はやり直せる。心からそう思わせる。本当に素晴らしい。

2016/09/06
説明不要のスタンダードナンバーです。「恋人たちも、なかなか叶わない夢も人生も。秋のニューヨーク。やり直すにはいい季節さ。」そんな感じかな。今日は大好きなビリー・ホリディのカバーで

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Lady in Autumn: The Best of the Verve Years
Billie Holiday
Polygram Records
1991-10-22